ráum-

品詞
動詞(自動詞)
意味
歩く
辞書形
ráuma
発音
[ˈrauma]
読み
ラウマ
分野
基本動作

意味

  1. 歩く

    足で歩いて進む。

    du nébro, ráumimor du orén.

    読み:ドゥ ネーブロ、ラウミモル ドゥ オレーン。

    dunébro,ráum-imorduorén.
    下手霧<対格>歩く-<我々が>下手縁<対格>

    「霧の季節まで、我々は縁へ歩いて通う。」

    場面の枠に置いた時の句は、動きの動詞の文でも時の読みになる。

    na ráumim sórel, éso tról némes gráis.

    読み:ナ ラウミン ソーレル、エーソ トロール ネーメス グライス。

    naráum-imsórel,és-otrólném-esgráis.
    <〜ない>歩く-<私が>今日いる-<(重いものが)>足<主格><私>-<属格>悪い

    「今日は歩けない。足が悪いんだ。」

    日常会話の文。高原語には「〜できる」を表す専用の形がないので、直説法の否定で「歩かない・歩けない」の両方を表す。tról は重性の子音語幹名詞で、主格と対格が同じ形。

    lúin ráumimor an dún, ráuma ólmar an némorei.

    読み:ルーイン ラウミモル アン ドゥーン、ラウマ オルマル アン ネーモレイ。

    lúinráum-imorandún,ráum-aólmarannémor-ei.
    とき歩く-<我々が>上手丘<対格>歩く-<(軽いものが)>年長者<主格>上手<我々>-<与格>

    「丘を上るときは、年長者が我々の上手を歩く。」

    坂道の作法を説明する文。坂を上るときは目上の者が先(上の位置)を歩き、下るときは目下の者が先を歩く。lúin の節は主節の前に置く。an+対格の an dún は「丘の上手へ」、an+与格の an némorei は「我々の上手の側で」。

    mé ráum glüníñoi!

    読み:メー ラウン グリュニーニョイ!

    méráumglüníñ-oi!
    <禁止・願いの打ち消し>歩く<命令法><あなたが>薄氷-<与格>

    「「薄氷の上を歩くな!」」

    親が子に言う、ありふれた禁止の言い方。禁止は mé + 命令法で言う。glüníño は道のりの対格で、「どこを歩くか」を表す。重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。

    raumíre endríña glüníñoi, bruuméla du ílmo.

    読み:ラウミーレ エンドリーニャ グリュニーニョイ、ブルーメーラ ドゥ イルモ。

    raum-ír-eendríñaglüníñ-oi,bruum-él-aduílmo.
    歩く-<もし〜なら>-<(軽いものが)>子ども<主格>薄氷-<与格>落ちる-<〜だろう>-<(軽いものが)>下手水<対格>

    「「子どもが薄氷の上を歩けば、水に落ちるだろう。」」

    凍りの頃の事故を戒める文。条件の節は動詞を仮定法にするだけで作り、帰結の節は推量法で言う。水に落ちることは「下へ引かれる」恐ろしい出来事とされるので、du + 対格「下手へ」を使う。主語は人なので、動詞は軽性の形をとる。

    ráumes glüníñoi.

    読み:ラウメス グリュニーニョイ。

    ráum-esglüníñ-oi.
    歩く-<あなたが>薄氷-<与格>

    「「お前は薄氷の上を歩いているぞ。」」

    危うい立場にいる相手をいさめる慣用句。glüníño は道のりの対格。2人称を使うので、目下の相手や親しい相手に言う。「渡り氷を歩く」と言えば、確かな立場にいることになる。

    ráuman faronárai tráumoi véinoros.

    読み:ラウマン ファロナーライ トラウモイ ヴェーノロス。

    ráum-anfaronár-aitráum-oivéinor-os.
    歩く-<彼らが>運び人-<〜たちが>渡り氷-<与格>湖-<属格>

    「「運び人たちが、湖の厚い氷の上を歩いて渡る。」」

    湖が厚く凍ると、氷の上が道にも市にもなる。tráumo は道のりの対格。重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。

    éso glünó véinoros múrno, mé ráumir!

    読み:エーソ グリュノー ヴェーノロス ムルノ、メー ラウミル!

    és-oglünóvéinor-osmúrno,méráum-ir!
    いる-<(重いものが)>氷<主格>湖-<属格>腐り氷<禁止・願いの打ち消し>歩く-<皆で〜せよ>

    「湖の氷は腐っている、皆、乗るな!」

    霧期に湖畔の村で交わされる警告。前半は繋辞の文で、múrno は述語の名詞。後半は複数の相手への禁止で、mé + 命令法・複数 -ir を使う。主節を接続詞なしで二つ並べるので、間に区切りを入れる。

    ráumimor an þráin dórel.

    読み:ラウミモル アン スライン ドーレル。

    ráum-imoranþráindórel.
    歩く-<我々が>上手峰<対格>明日

    「明日、我々は峰へ登る。」

    高原語の移動の表現では、上るか下るかをかならず言い分ける。峰へ行くときは an+対格「上手へ」を使う。þráin は重性の子音語幹なので、対格は主格と同じ形になる。時制がないので、未来のことは dórel「明日」で示す。

    du pó ráumes?

    読み:ドゥ ポー ラウメス?

    dupóráum-es?
    下手何<対格>歩く-<あなたが>

    「下手のどこへ歩いていくのか。」

    方向を決めない「どこへ」はないので、du pó「下手の何へ」を前置詞句ごと文頭に出す。2人称を使っているので、下向きか並びのくだけた問いになる。目上の人には推量法と役職名を使う。

    lúin tóro nébro, ráuman faronárai du orén.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、ラウマン ファロナーライ ドゥ オレーン。

    lúintór-onébro,ráum-anfaron-ár-aiduorén.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格>歩く-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>下手縁<対格>

    「霧が来ると、運び人たちは縁のほうへ歩いていく。」

    lúin の節を主節の前に置いている。霧 nébro は重性o語幹なので、動詞は -o をとる。行き先は du+対格「下手へ」で言う。高原語の移動の言い方では、上るのか下るのかをかならず言い分ける。

    mé ráum du dún dréum!

    読み:メー ラウン ドゥ ドゥーン ドレウン!

    méráumdudúndréum!
    <禁止・願いの打ち消し>歩く<命令法><あなたが>下手丘<対格>暗い

    「暗い丘を下りていくな!」

    禁止は「mé+命令法」で言う。du+対格で「下手へ」。丘 dún は重性なので、対格も主格と同じ形になり、形容詞にも語尾がつかない。

    ráumimor un drúnoroi.

    読み:ラウミモル ウン ドルーノロイ。

    ráum-imorundrúnor-oi.
    歩く-<我々が><〜で・〜に>崖道-<与格>

    「私たちは崖道を歩く。」

    日常の案内。動詞が文頭で、主語の代名詞は省略。unは「〜の内に」の前置詞で、drúnorは重性子音語幹なので与格はdrúnoroi。

    anórel, ráumim dáu fúneloun.

    読み:アノーレル、ラウミン ダウ フーネロウン。

    anórel,ráum-imdáufúnel-oun.
    昨日歩く-<私が>二綱-<双数・与格>

    「昨日、二綱歩いた。」

    旅の記録のような淡々とした一叙述。場面としての時間語 anórel を文頭に置く。主語の人称は動詞語尾のみで示す。歩く経路・距離を示す単位名詞は自動詞 ráum- に対して双数与格 fúnel-oun をとる。dáu に対応して単位名詞は双数。

    troltáulin pǘlmo, ráumim du orén.

    読み:トロルタウリン ピュルモ、ラウミン ドゥ オレーン。

    troltául-inpǘlmo,ráum-imduorén.
    履く-<〜して・〜く>草鞋<対格>歩く-<私が>下手縁<対格>

    「草鞋を履いて、私は縁の方へ歩いていく。」

    日常の場面。副動詞接尾辞 -in により、同一主語のまま「草鞋を履いている」状態を背景として示す。主節は ráumim「私は歩く」。du は「下手へ」を表す前置詞で、orén「縁」は重性名詞のため単数の対格は主格と同形となる。

    ráuma endríña krúndoi.

    読み:ラウマ エンドリーニャ クルンドイ。

    ráum-aendríñakrúnd-oi
    歩く-<(軽いものが)>子ども<主格>泥地-<与格>

    「子どもがぬかるみを歩いている。」

    ráum-「歩く」では、歩く道・舞台は裸の与格で示す。un を添えた前置詞句にはしない。

    ké ráuman faronárai drúnoroi es orénos du kéndor?

    読み:ケー ラウマン ファロナーライ ドルーノロイ エス オレーノス ドゥ ケンドル?

    kéráum-anfaron-ár-aidrúnor-oiesorén-osdukéndor?
    <〜か>歩く-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>縁の石段道-<与格>から縁-<属格>下手市<対格>

    「運び人たちは、縁の石段道を、縁から市まで歩いているのか。」

    日常の問いかけ。faronárai は faronár の複数。drúnor は重性子音語幹として与格単数 drúnoroi を取る。 ráum-「歩く」は道・経路を裸の与格で取るため un は用いない。 es orénos du kéndor が両端を指定することで、縁の石段道をひと続きの区間として指す用法を示す。

  2. 旅をする

    道のりを歩いてたどる。道のりの対格をとることがある(ráuma lisár dáu dǘnur…「書記が丘を二つ越えて歩く」)。

    ráumau lisár si senár du orén.

    読み:ラウマウ リサール シ セナール ドゥ オレーン。

    ráum-aulis-ársisen-árduorén.
    旅をする-<双数>書く-<〜する人・主格>と見る-<〜する人・主格>下手縁<対格>

    「書記と目付は、縁へ旅をする。」

    単数の名詞二つを si で並べているので、動詞は双数の -au になる。双数の動詞は人称も性も区別しない。都から縁の市まで、何日もかけて下っていく旅を言う。

    lúin ráumsan faronárai téir lóurul, hélan.

    読み:ルーイン ラウンサン ファロナーライ テール ロールル、ヘーラン。

    lúinráums-anfaron-ár-aitéirlóur-ul,hél-an.
    とき旅をする<〜し終えた>-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>三瀬-<〜たちを>座る-<彼らが>

    「瀬を三つたどり終えると、運び人たちは腰を下ろす。」

    ráum- の語根は二重母音をもつので、完了相は -s- を足して ráums- にする。téir lóurul は、どれだけの道のりをたどったかを表す道のりの対格で、téir「三」の後ろの重性名詞は複数 -ul になる。川沿いの道を、瀬をひとつずつ数えながら進む言い方。

解説

足で歩くことを表す。湖都の石畳の坂道や崖道のように、高原の道には上り下りが多い。そのため、坂で目上の人とどちらが上を歩くかが、礼儀の大事な決まりになっている。長い道のりを旅することにも使う。

文法

完了語根は ráums-。歩く道は与格、向きは前置詞で示す。尊敬は auráum-。

語源

古高原語から受け継いだ語。

語幹の異形

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する