bérun

品詞
名詞
意味
道
発音
[ˈberun]
読み
ベルン
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 道

    人が歩いて上り下りする道筋。荷車や丸太の通らない、足で行く道をいう。

    éso bérun só snóil.

    読み:エーソ ベールン ソー スノイル。

    és-obérunsósnóil
    いる-<(重いものが)>道<主格>この<重性>狭い

    「この道は狭い。」

    存在・述語形容の文。指示詞 só が名詞句 bérun só を閉じ、述語形容詞 snóil がその後ろに続く。主語 bérun は重性単数で、述語形容詞も重性単数形(無接語)になる。

  2. 谷の道

    森の氏族が沢や尾根づたいに行き来する、統一より前からある細い道。白糸川沿いの道のように、川筋をたどる谷の道を指すことが多い。

    éso bérun só fóndel.

    読み:エーソ ベールン ソー フォンデル。

    és-obérunsófóndel
    いる-<(重いものが)>谷の道<主格>この<重性>古い

    「この谷の道は古い。」

    氏族の谷の道を指す用法。述語形容詞 fóndel は「由緒ある古い」の意。指示詞 só が名詞句を閉じた後ろに述語形容詞が来る。

  3. 道のり

    移動の動詞と組んで、上り下りした道筋そのものを道のりの対格で表す。dúlo faronár bérun「運び人が道を下る」のように、通った道を前置詞なしで置く。

    dúlan faronárai bérun du dálor.

    読み:ドゥーラン ファロナーライ ベールン ドゥ ダーロル。

    dúl-anfaron-ár-aibérundudálor
    下る-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>道のり<対格>下手下の国<対格>

    「運び人たちは道のり(道筋)を下りて下の国へ行く。」

    移動動詞と組む道のり用法。重性名詞 bérun は対格接語を持たず、主格と同形のまま道のりを表す。複数主語 faronárai は軽性行為者名詞 faronár の複数主格。

  4. 道(長さの単位)

    長さの単位。千腕(約1.7キロメートル)。遠い道のりを言う。

    éso bérun slúun daumárur.

    読み:エーソ ベールン スルーン ダウマールル。

    és-obérunslúundaumár-ur
    いる-<(重いものが)>道(単位)<主格>千腕-<〜らの>

    「道(長さの単位)は千腕である。」

    長さ単位としての用法。slúun は名詞として働き、数える対象を複数属格で受ける。daumár は重性で、複数属格は daumárur。

解説

人が自分の足で歩いて上り下りする道筋を指す、日常の基本語。とくに、森の氏族が統一より前から使ってきた、沢や尾根づたいの細い谷の道(人と毛山羊だけが通れる道)を指すことが多い。白糸川沿いに山猫の谷から夕の湖へ上る道のような、川筋に沿った谷の道はこの語の代表的な例である。硬木を降ろし場へ運ぶために伐り開いた幅の広い王の道(丸太道)とは区別され、森の民がこの語を使うとき、自分たちの暮らしの道という含みがともなう。地面に属するものなので重性で、石段や瀬と同じく「下にあるもの」として扱われる。移動の動詞 dúl-「下る」・áur-「昇る」と組むときは、前置詞をつけずに道のりの対格で置き、どの道筋を通って上り下りしたかを表す(dúlimor bérun「我々は道を下る」)。重性名詞なので対格に語尾はつかず、主格と同じ形になる。行き先は前置詞句で別に添える。

文法

名詞・重性・子音語幹。単数 主・対 bérun、属 bérunos、与 bérunoi。双数 主・対 bérunou、属・与 bérunoun。複数 主・対 bérunul、属 bérunur、与 bérunuls。綴りは古い脱落の前の形を残して〈beruna〉と書く。dúl-・áur-・ráum- などの移動の動詞とは、前置詞なしの道のりの対格で組む。

語源

古高原語 *béruna から。強勢のある音節の後ろで n に続く主格の語末母音 *-a が、古い語末母音の脱落で落ちて bérun になった(gandér と同じ型)。保守的な森の言葉では、母音の残った béruna の形も聞かれる。

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する