véun

品詞
形容詞
意味
空の
発音
[ˈveun]
読み
ブーン
分野
性質・状態

意味

  1. 空の

    器・容器の中に什么都没有な状態。manó véun(空の椀)、kúrmo véun(空の壺)、reinándo véun(空の雨水甕)のように器名に付けて使う。

    éso tendándo véun.

    読み:エーソ テンダンド ヴェウン。

    és-otendándovéun.
    いる-<(重いものが)>織り機<主格>空

    「「織り機は空だ。」」

    機に布も経糸も掛かっていない状態を述べる文。形容詞 véun は重性単数では語尾を取らない。空の機という言い方は、織り手がいない・手が止まっているという家の様子を暗示する表現としても好まれる。

    ésa seiraldár toráres véun.

    読み:エーサ セイラルダール トラーレス ヴェウン。

    és-aseiraldártorár-esvéun
    いる-<(軽いものが)>待席<主格>客-<属格>空の

    「客の待席が空いている。」

    家中の場の状況報告。存在・述語の文で、主語 seiraldár が軽性単数なので動詞は ésa。torár の属格 toráres が「誰の分の席か」を示す。形容詞 véun は属格より後ろにあるため、名詞句の外に出て述語と読む。

    éso kúrmo véun só un kórvoi.

    読み:エーソ クルモ ヴェウン ソー ウン コルヴォイ。

    és-okúrmovéunsóunkórv-oi
    存在-<(重いものが)>大壺<主格>空のこの<重性>内倉-<与格>

    「この空の大壺は倉の中にある。」

    倉庫での所在確認に使う日常の表現。大壺そのものを指す用法で、量としての用法ではない。形容詞は名詞句内で大壺を修飾し、指示詞が名詞句を閉じる。

  2. 素の・何も載せていない

    器がまだ何ものも受け入れていない、最初の状態。新品の椀、まだ種を播かない畑、まだ字を書かない帳簿(plána véun)にも使える。

    ésa plána véun.

    読み:エーサ プラーナ ヴェウン。

    és-aplánavéun.
    いる-<(軽いものが)>帳簿<主格>素の

    「帳簿は何も書き込まれていない。」

    書物・帳簿に関する平叙文。plána は軽性 a語幹の名詞で、主格単数では語形が基本形のまま。繋辞 ésa は軽性の主語に一致する。帳簿がまだ何ものも受け入れていない、という「素の」の用法。

    ké ésa píma véun?

    読み:ケー エーサ ピーマ ヴェウン?

    kéés-apímavéun?
    <〜か>いる-<(軽いものが)>紙<主格>素の

    「紙は何も書き込まれていないのか。」

    日常会話で、書き付けをする前に紙の状態を確かめる問い。軽性の名詞 píma を主語にするため、存在・繋辞 ésa を使う。存在・繋辞 ésa は és-a に分割し、text・segmented・gloss の語数が4語ずつで一致するようにする。形容詞 véun は主格単数では語尾が変わらない。問いの ké は文頭に置く。

解説

器・容器の中が空な状態を指す基本的な形容詞。椀(manó)、甕(reinándo)、壺(kúrmo)、倉(kórvo)などの器名に付けて使う(manó véun「空の椀」、kórvo véun「空の倉」)。世界観上、重いものが下へ沈んで満たすはずの器に何もない、という状態を一言で言う。ニュートラルな語で、新品のきれいな椀も、使い切った倉も同じく véun。対義語は krélen(満ちた・足りた)および ombrélen(そろった・満たされた)。森の言葉でも都の言葉でも同じ形を使い、縁の市の取引言葉でも落ちない(格語尾は落ちるが語根は残る)。

そのほかの用例

wéiro dóulin nórlo éles véun, na hóina

読み:ウェーロ ドーリン ノルロ エーレス ヴェウン、ナ ホイナ

wéir-odóulinnórloél-esvéun,nahóin-a
いる<〜し終えた>-<(重いものが)>もう寝所<主格><3人称単数・軽性>-<属格>空,<〜ない>帰る-<(軽いものが)>

「彼の寝所はもう空だ。彼は帰らない。」

日常の会話で、人の帰る場所・安らぎの場として nórlo を比喩的に用いる。後節の主語は動詞の軽性語尾から推定される。

文法

形容詞。修飾する名詞の性・数・格に一致する。軽性:véun(主・対)・véunes(属)・véunei(与)・véunau(双)・véunai(複主・対)・véunar(複属)・véunail(複与)。重性:véun(主・対)・véunos(属)・véunoi(与)・véunou(双)・véunul(複主・対)・véunur(複属)・véunuls(複与)。述語でも用いる(ésa manó véun「その椀は空だ」)。

語源

古高原語 *véun から

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