hél-

品詞
動詞(自動詞)
意味
座る
辞書形
héla
発音
[ˈhela]
読み
ヘーラ
分野
基本動作

意味

  1. 座る

    腰を下ろす。座る場所は与格で示す(héla houmár an hóumoi「家の主が炉の上手に座る」)。

    héla houmár aldárei áurenei.

    読み:ヘーラ ホウマール アルダーレイ アウレネイ。

    hél-ahoum-áraldár-eiáur-en-ei.
    座る-<(軽いものが)>炉-<〜する人>座-<与格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格>

    「家の主は、高い座に座る。」

    家の中の上座を言う。炉の北側(上手)の一段高い座が、家の主と年長者の席である。分詞 áuren は修飾する aldárei(軽性・単数・与格)に一致して -ei をとる。houmár は hóum「炉」に -ár「〜する人」がついた語。

    mé hél an aulisárei!

    読み:メー ヘール アン アウリサーレイ!

    méhélanau-lis-ár-ei!
    <禁止・願いの打ち消し>座る<命令法><あなたが>上手へ・上手で<お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>-<与格>

    「書記の方の上手の側に座るな。」

    作法を教えるときの禁止。an+与格で「〜の上手の側で」という場所を表す。炉や座敷の北側(上手)は上座なので、目上の人より上手に座るのは無礼にあたる。禁止は mé+命令法で言う。

    hél órelei, éso nébro klér.

    読み:ヘール オーレレイ、エーソ ネーブロ クレール。

    hélórel-ei,és-onébroklér.
    座る<命令法><あなたが>日の光-<与格>いる-<(重いものが)>霧<主格>冷たい

    「日なたに座れ。霧が冷たい。」

    家族や目下の者への、くだけた気づかいの言葉。órel の与格 órelei は「日の当たる所で」、つまり日なたの意味になる。hél- の命令法2人称単数は語幹そのままの形。後半の主語 nébro は重性なので、繋辞は éso になり、述語の形容詞 klér は一致の語尾をとらない。

    mé hél an ólmarei!

    読み:メー ヘール アン オルマレイ!

    méhélanólmar-ei!
    <禁止・願いの打ち消し>座る<命令法><あなたが>上手年長者-<与格>

    「年長者より上手に座るな。」

    子どもや目下の者をたしなめるときの禁止の言い方で、mé+命令法の形。an+与格は「〜の上手で」を表す。目上の人より高いところ、北側の座に座るのは無礼とされる。

    héla lisár an kelárei.

    読み:ヘーラ リサール アン ケラーレイ。

    hél-alis-árankel-ár-ei.
    座る-<(軽いものが)>書く-<〜する人>上手伐る-<〜する人>-<与格>

    「書記は樵の上手に座る。」

    an+与格で「〜の上手(北側)で」。家でも宮廷でも北側の高い座が上座なので、段の高い書記(四段下り)が樵(八段下り)の上手に座る。

    lúin ráumsan faronárai téir lóurul, hélan.

    読み:ルーイン ラウンサン ファロナーライ テール ロールル、ヘーラン。

    lúinráums-anfaron-ár-aitéirlóur-ul,hél-an.
    とき旅をする<〜し終えた>-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>三瀬-<〜たちを>座る-<彼らが>

    「瀬を三つたどり終えると、運び人たちは腰を下ろす。」

    ráum- の語根は二重母音をもつので、完了相は -s- を足して ráums- にする。téir lóurul は、どれだけの道のりをたどったかを表す道のりの対格で、téir「三」の後ろの重性名詞は複数 -ul になる。川沿いの道を、瀬をひとつずつ数えながら進む言い方。

    mé hél ánorei!

    読み:メー ヘール アーノレイ!

    méhélánor-ei!
    <禁止・願いの打ち消し>座る<命令法><あなたが>上座-<与格>

    「上座に座ってはいけない。」

    家の中で年長者が子どもをたしなめる禁止。「mé+命令法」の形。炉の北側の一段高い座は、家の主と年長者の場所とされる。

    hoinénde, endríña! hél!

    読み:ホイネンデ、エンドリーニャ!ヘール!

    hoin-énd-e,endríña!hél!
    帰る-<〜しますように>-<(軽いものが)>,子<主格>!座る<命令法><あなたが>

    「「おかえり、子ども。座れ。」」

    炉辺で、外から帰った子どもに使う日常的な定型。hoinénde は帰ってきた人そのものの帰還を、願望法で成立したものと認める挨拶。呼びかけは名詞のまま。後半は目下の子どもへの命令法。

    lúin héla éndra, éso heló klér.

    読み:ルーイン ヘーラ エンドラ、エーソ ヘロー クレール。

    lúinhél-aéndra,és-ohelóklér.
    とき座る-<(軽いものが)>人<主格>居る-<(重いものが)>尻<主格>冷たい

    「人が座ると、尻は冷たい。」

    暮らしの心得や書物のような場面を想定した文。lúin で「〜とき」節を導き、節内も動詞を先頭に置いた VSO とする。heló は重性単数の主語で、klér はそれに一致して単数主格形のまま。

    hélau dáun kráumoi só

    読み:ヘーラウ ダウン クラウモイ ソー

    hél-audáunkráum-oisó
    座る-<双数>二人<主格>露岩-<与格>この<重性>

    「二人はこの岩棚に休む。」

    移動中の短い休憩を表す日常文。双数の主語 dáun は省略できない。自然の棚として与格 kráumoi を裸で受ける。人工の棚板には kráum を使わない。

    hél hóumes krélei!

    読み:ヘール ホーメス クレーレイ!

    hélhóum-eskrél-ei!
    座る<命令法><あなたが>炉-<属格>向かい-<与格>

    「炉の向かいに座れ。」

    屋内で炉を挟んだ反対側を指示する日常の命令。kréla は関係名詞「向かい」で、語幹は krél-。参照点となる hóumes「炉の」を伴い、単数与格は krél-ei(krélei)となる。命令法は下向きの話し方として使う。

  2. 位に就く

    役職や座に就く。改まった言い方で、完了形 héela「位に就いた」の形でよく使う。

    héla lisár senárei.

    読み:ヘーラ リサール セナーレイ。

    hél-alis-ársen-ár-ei.
    位に就く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>見る-<〜する人>-<与格>

    「書記が目付の位に就く。」

    就く役職は、座る場所と同じように与格で示す。「座る」と「位に就く」が同じ動詞なのは、位を座の高さで考える高原の見方の表れ。時制がないので「就いた」とも訳せる。

    héla sélvan lisárei.

    読み:ヘーラ セルヴァン リサーレイ。

    hél-asélvanlis-ár-ei.
    位に就く-<(軽いものが)>セルヴァン<主格>書く-<〜する人>-<与格>

    「セルヴァンは書記の位に就いた。」

    役職に就いたことを知らせる文。就く役職は与格で示す。目下の人や同じ段の人について言う形なので、敬語の接頭辞はつけない。

解説

腰を下ろして座ることを表す。高原では座る場所の高さが身分を表し、炉の北側(上手)の一段高い座には、家の主や年長者が座る。目上の人より高い所に座るのは無礼である。目上の人が座ることは、尊敬の形 auél-(h が落ちた形)で言う。客を迎えるときは、相手の段に合わせて、どの高さに座ってもらうかを決める。

文法

完了語根は héel-。尊敬は auél-「お座りになる」で、接頭辞 au- の後ろで h が落ちる不規則な形。謙譲は duhél-。座る場所は与格か、前置詞+与格で示す。

語源

古高原語から受け継いだ語。aldár「座」とは語源のつながりがない。

語幹の異形

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する