þríl-

品詞
動詞(自動詞)
意味
震える
発音
[ˈθril]
読み
スリール
分野
基本動作

意味

  1. 震える

    冷え・恐怖・疲弊などで、体またはその一部が不随意に小刻みに震える。

    þrílo gromó só un aurándoi.

    読み:スリーロ グロモー ソー ウン アウランドイ。

    þríl-ogromósóunauránd-oi.
    震える-<(重いものが)>体<主格>この<重性>内に社-<与格>

    「この体は、社の中で震えている。」

    儀礼・書面的な描写。主語は gromó só「この体」で、重性名詞句。un は「〜の中」で、与格と組むと場所を表す。aurándo の与格は aurándoi。全身の震えを内発的事象として述べている。

    na þrílo gromó némes.

    読み:ナ スリーロ グロモー ネーメス。

    naþríl-ogromóném-es.
    <〜ない>震える-<(重いものが)>体<主格><私>-<属格>

    「私(の体)は震えていない。」

    日常の否定応答。主語は体全体を表す重性の gromó で、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。身体部位の領有者は名詞の後ろに属格で置き、1人称単数属格は ném-es と分節される。na は否定・推量・仮定法の前。この語は内発的な震えで、外力で揺れる krúel- とは区別される。

  2. (声・手が)震える

    主語が体の特定の部位(手・肩・膝・声など)で、その部位だけが一時的に震える。

    na þríla tíula.

    読み:ナ スリーラ ティーウラ。

    naþríl-atíula.
    <〜ない>震える-<(軽いものが)>声<主格>

    「声は震えない。」

    声や息を主語に立てる形。声 tíula は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性 -a をとる。直説法の否定は na を動詞の直前に置く。慰め・観察で使う。

    lúin þrílo már, mé vandésa fáron.

    読み:ルーイン スリーロ マール、メー ヴァンデーサ ファーロン。

    lúinþríl-omár,mévand-és-afáron.
    とき震える-<(重いものが)>手<主格><禁止・願いの打ち消し>量る-<〜すべし>-<(軽いものが)>荷<対格>

    「手が震えるときは、荷を量ってはならない。」

    帳場や作法書に見る規則。時節 lúin 節は主節の前に置ける。手のみが一時的に震える(意味2)。主節は主語を言わない当為法なので軽性形 vandésa。

解説

冷え・恐怖・疲弊・怒りなど、自分の意志とは無関係に体が小刻みに震えることを表す。krúel-(動く・揺れる)が外部の力による往復運動を指すのに対し、þríl-は体内の状態(温度・緊張・疲労)が原因で、体の一部が不随意に細かく震える現象を指す。主語は震えている体の部位(már「手」、rúun「肩」、klóno「膝」、tíula「音・声」など)か、人全体(gromó「体」)になる。部位が重性なら動詞は -o、軽性(声・息など)なら -a をとる。改まった場では、自分の震えを直接言うより「息が整わない」などの言い回しを選ぶことがある。

文法

自動詞。3人称単数は主語の性で -a(軽)/-o(重)を分ける。主語は体の部位か人全体。

語源

古高原語 *þríl- から

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