小説
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線
星盤などの盤に引かれた、座と座を結ぶ線。石はこの線に沿って動かす。
glíma filá un nébroi.
読み:グリーマ フィラー ウン ネーブロイ。
| glím-a | filá | un | nébr-oi. |
| 滲む-<(軽いものが)> | 線<主格> | 内に | 霧-<与格> |
「線が霧の中で滲む。」
霧で見ている物の線がぼやける日常の表現。un+与格は「〜の中で」。
位の線
数え盤に引いた縦の線一本で、一つの位を表す。白い石と黒い石をこの線の上に置いて数を表す。
筋
紙や板、地面などに引いた一筋の線一般。境のしるしや、帳簿の欄の区切りの線にも言う。
ésa filá te fílim plánei
読み:エーサ フィラー テ フィーリン プラーネイ
| és-a | filá | te | fíl-im | plán-ei |
| いる-<(軽いものが)> | 筋<主格> | <関係節> | 引く-<私が> | 帳簿-<与格> |
「私が帳簿に引く筋がある。」
見出し語 filá を主格の主語に使う。関係節の要は目的語で、空けておく。plána は軽性a語幹で、与格単数は plánei。
ésa filá fílen plánei
読み:エーサ フィラー フィーレン プラーネイ
| és-a | filá | fíl-en | plán-ei |
| いる-<(軽いものが)> | 筋<主格> | 引く-<〜した・〜された> | 帳簿-<与格> |
「帳簿には筋が引かれている。」
見出し語 filá を軽性・単数主格の主語に使う。分詞 fíl-en は主語 filá に一致する。存在文の場所を裸の与格 plánei で表す。plána の与格単数は plánei。
筆や墨、刃先などで引いた一筋の線。もっともよく使われるのは、盤上遊戯の星盤(þíndel)で、点(座)と座を結んで盤に引かれた線を指す場合である。星盤の線は、星座の形をなぞって座どうしをつなぐもので、石はこの線に沿って隣の座へ動かす。星そのものと見なされないのが座であるのと同じく、線も星の並びそのものではなく、「座と座の間の道」として扱われる。そのため、線を数えたり指でたどったりしても禁忌には当たらない。数え盤では、位ごとに引いた縦の線もこの語で呼び、左(上手)から「千の十の線」「千の線」……「一の線」と言う。文法上は軽性である。線は、引く手の動きが残ったもの、つまり言葉や字と同じく「引かれて昇る」側のものと感じられているためで、石や木に刻まれた線であっても、ふつうは軽性のまま受ける。ただし、硬木の木口の焼印のように、重いものに焼きつけた線を指すときは、森の民や樵が重性の一致で受けることがある。
軽性・a語幹(語尾に強勢)。filá/対 filán/属 filés/与 filéi/双 filáu・filáun/複 filái・filáis・filár・filáil。二本でひと組の線(盤の縁の二重線など)は双数 filáu で言う。
動詞 fíl-「(線を)引く」に、軽いものを表すもの名詞の接尾辞 -á がついた形(「引かれたもの」)。virá「言葉」(vír-「言う」から)と同じ作り。強勢が接尾辞に移るので、語根の ´ は消える。
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